ジャパンホームショーにて「いえらぼ」樺澤大工の作った「わざわ座」スツールが展示されました。
いえらぼ 池田雄一郎です。
先日のジャパンホームショーの「わざわ座」のブースで展示された、スタッキングスツールが戻ってきました。「わざわ座」では、家具デザイナー小泉誠氏の図面を基に、全国の座衆の大工さんが想いや技を込めて作ったスツールをジャパンホームショーで並べてみようという企画を行いました。「いえらぼ」からは、樺澤大工が作ったスツールを送りました。
下の写真(わざわ座HPより)は前日の夜遅くまで、小泉さん自らがスタッフの皆さんと現場で作業して作った「わざわ座」ブースです。
私たちの作ったスツールは、試みとして、座面に国産の楢材(広葉樹)を使ってみました。
国産針葉樹に比べると、スポットの当たっていないちょっと可哀そうな国産広葉樹を使ってみようという思惑でした。反省点はいくつかあったのですが、これを話し出すと長くなりそうなので割愛します。
完成したブースを観に行った時に、1枚の図面を基にこれだけ個性あふれるスツールができ上がっているということにとても驚きました。(下写真わざわ座HPより)
そして、悩んで作った分、他のスツールへの関心も高まりましたし、「この手があったか!」という気づきも沢山ありました。
会場には、先日引渡しをした「大島の家」で0号が納品された、小泉氏デザインのわざわ座キッチンが、また違った材料で仕上がってお披露目されていました。こうして繰り返し作っていくことで、また色んな可能性が生まれていくということを、実感しました。
当日の様子は詳しくわざわ座HPにて公開されていますので、興味のある方は是非ご覧ください。http://wazawaza.or.jp/active/555/
ここで、誤解してもらいたくない事は、ここで活動していることは決して地域の家具職人さんから仕事を奪おうということでは無いということです。手仕事の良さを伝えたいといことが大前提にあります。むしろ一緒になって盛り上げていきたいと考えています。家と調和する家具の考え方、ものづくりに対する向き合い方を、トップランナーの方から教わる機会としても捉えています。
会場では小泉さんの講演も開催され、小泉さんが日本各地で行っている、ものづくりのプロジェクトを紹介頂きました。
私の身近な所では、新潟県三条市の鍋のデザインプロジェクトが紹介されていました。一つ一つのプロジェクトの話を聴いて私が感じたのは、ナイフ一本でこれだけの工夫ができるのだから、家一軒といったら無限大に工夫の余地がある!ということ。そして、小泉さんは、道具と違って、建築の仕事は、使う人とコミュニケーションを取りながら作っていける事が魅力とおっしゃっていました。建築という職業の面白さを改めて気づかされた講演でした。
長くなってきましたので、同イベントで聴いた伊礼智氏の講演にて感じた事はまた。
懇親会では小泉氏・伊礼氏・座衆のみなさん・「いえらぼ」小野里と記念に写真をぱしゃり。良い思い出となりました。準備・片付けを行って頂いた関係者の皆々様、大変ありがとうございましたm(_ _)m