モデルハウス建築までのストーリー 第2回 創業100周年記念モデルハウス建築案浮上
話は1年前にさかのぼります。新しい分譲地(悠TOWN花園南)での住宅展の開催の計画があって、そこにモデルハウスを建てて出展してはどうか?という話が社内で浮上しました。創業100周年を迎えるタイミングということもあって、ちょうどこれからのビジョンを打ち出したいと考えていた所でしたので、スタッフで話し合って出展することを決断しました。
ここでひとつ悩みました。「設計担当をどうするか?」
私自身、住宅設計を日々行っていますので、私が担当することもできましたし、若手スタッフに経験として担当してもらうこともできました。しかし、このモデルハウスを「学びの場」としたいという想いが強くあり、打ち出したいビジョンを実践している松尾和也さんに設計を依頼することにしました。直接コラボレーションすることで多くの事を学んで、自力をつけてお客さんに還元できたらと考えたのです。
早速連絡を取ってみると、新しい設計依頼が殺到していて多忙な松尾設計室でしたが、1年後の案件ということも有り、快く承諾頂きました。
ここで、「雪国長岡に最適な住まいを考えるのに、なぜ関西に住む松尾さんに依頼したの?」とお思いになった方、ご安心を。松尾さんは温湿度のスペシャリスト。その土地の気候に合わせた設計のできる力があります。また、長岡と似た気候の北陸福井にも、設計した家があり、その完成度はすばらしいものでした。( (株)タキナミ モデルハウス「ミライブ」、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2014優秀賞・審査員賞受賞) もちろん、雪対策に関しては私共の会社がしっかりサポート致しました。
松尾さんは打ち合わせの時にこんなことをおっしゃいました。
「私が設計できるのはこのモデルハウスまで。学んだことを自分たちの力で実践していって下さい。」
松尾さんからしっかりバトンを受け取って、住まい手さんに届けたいと思います。