エコハウスの巨匠 西方里見氏 松尾和也氏途中参戦、初代エコハウス大賞王者 もるくす建築社 視察記
いえらぼ 池田雄一郎です。
先日、縁あって「もるくす建築社」の視察に伺うことができました。
ツアーには、約20名程集まり、佐藤さんより、工事途中・完成物件・社屋と合わせて8軒ほどご案内頂きました。
まず、最初に案内頂いたのは、施工途中の現場。丁度、サッシの取付や断熱の施工のタイミングで一番見たい工程を拝見することができました。現場の説明は、自社の棟梁によるもので、社内のベクトルがしっかり合っていることが良く分かる、すばらしい説明でした。
次に案内頂いたのは、もるくす史上もっとも体感が良いという物件。中は初公開ということでラッキーでした。家中温度差の少ない完璧な環境でした。
そして、ここでなんと、「槇尾の家」でお世話になった西方先生と「花園モデルハウス」でお世話になった松尾先生が合流。
2人のエコハウスの巨匠が加わり、なんとも豪華なツアーの幕開けとなりました。
3軒目は、大賞を取った「大曲の家」。外観だけの見学でしたが、抜群のデザインセンスでした。
4軒目は、佐藤さんの友人の家。ここから松尾節がさく裂。
とにかく、目に付くディテールについて、意見や質問を投げかけていて、一同松尾さんが次に何を言うのか釘づけといった状況となりました。この方の探究心は、計り知れない…見習わないと。
すると、施主さんが色紙を持ってきて、2人の巨匠にサインを求めるという出来事が!
最初は、西方先生。そう、ここで大人気似顔絵付サインの登場です。一同に笑いの渦が巻き起こり、後の松尾さんがちょっとやりづらそうでした(^_^;)
5軒目は、今話題の佐藤さん自邸。オフグリット(電力会社の送電を断ち、電気を自給すること)を達成する超エコハウスです。そして、今まで見た事の無い洗練されたデザイン。西方先生「振り切れている」松尾先生「天才、もう言い訳のできない時代がやってきた」デザインセンスの良さ、ディテールへのこだわりだけでなく、温熱の知識も長けている。どちらもやらないと生き残れない時代がやってくるということですね。
夜は懇親会で熱い語り合い。話題は、ここ最近騒がれている、ZEHについての議論や先日行なわれたアーキテクトミーティングでの佐藤さん・西方先生・東大前先生・山本亜耕さんによるクロスミーティングで疑問に感じたこと等々。秋田の美味しい郷土料理を堪能しつつ、実のある話をすることもできました。
2日目の最初は、Q値0.62の住まい。とてつもない性能値。住まい手さんがこの住まいの快適さについて語ってくれて、この家に対してとても満足していることが伺えました。また、上手に、この家を活かした生活をしているということも良く分かりました。
7件の住まいの性能値と暖房方式の違いによる微妙な体感の違いを感じつつ、
締めは、もるくすさん社屋にて佐藤さんによるミニセミナー。
日々絶えず探究して、ここまで行き着いているということが良く分かる奥深いセミナーでした。
以上でツアーは終了。大変熱心な方々の集まった刺激的な2日間となりました。
ご一緒させて頂いた方々、佐藤さん、公開して下さった施主さんに感謝したいと思います。