暮らしの窓

オーナー様をたずねて

緑に包まれた、ふたりの時間を愉しむ住まい

 

2018年に竣工したK様邸。
仙台に拠点を置く設計島建築事務所の建築家・三浦正博氏が基本設計を行い、LLSとのコラボで実現したお住まいです。

3年点検という住まいの節目にお話を伺いました。

 

もともと長岡で一軒家を借りて暮らしていたK様。

子育てを終え、お子さんが巣立つことをきっかけに、夫婦2人で暮らす家づくりを考えるようになりました。
そんな時、ご主人のお母様が冬場の寒い家で倒れてしまったことから、健康で過ごせる「暑さ寒さから解放される家に住みたい」との意識が強くなりました。
LLSの住まいを選ばれた決め手は性能面だったと言います。

さらに、自然素材で、無垢材や白い壁のシンプルなしつらえに、そしてお庭を必ずつくりたい。

また、老後を考えると家で過ごす時間が長くなるため、動きやすい動線やドアと段差を少なくすること、ムダな空間を少なくして家の中を全て使えるようにすること、と暮らしやすい家をご希望でした。

そして何よりも「家で過ごす時間が最良の時間」、そんな住まいを思い描いておられました。

 

 


 

家のどこにいても緑を楽しむ

 

家づくりの当初からお庭のある住まいをご要望されていたK様。
奥様がお花がお好きということで、住まいの中に入ると、緑豊かなお庭が広がっていました。

「料理をしていてもリビングにいても、緑が目に入ってくるので癒されます」と奥様。
どこからでも庭が見えるように、というのも計画のポイントでした。

 

玄関を入ってすぐ、緑が目に飛び込んでくる切り取り窓。

「ダイニングは庭が1番よく見える特等席なんです」と奥様。

 

 

 

庭に面したウッドデッキで、天気の良い日はお茶をしたりご飯を食べたり。

「これからの季節は庭木がどれも赤く紅葉して綺麗なんです」と四季の移ろいを庭を見て楽しんでおいででした。

 

庭を見守るお地蔵様。

庭に面したウッドデッキ。梅干しづくりで使ったり、晴れた日はお布団を干したり。

 


 

“おうち時間”が流行る前から

 

「ダイニングやリビングで過ごす時間が自分たちの落ち着く時間」と口をそろえて仰るK様ご夫婦。

お休みの日に2人でお茶をしたり、リビングでくつろいだり、コロナが流行る前からおうち時間を愉しむ暮らしぶり。

 

明るく居心地の良いリビング。

お庭のお花でつくったドライフラワーをインテリアに。

 

「お庭のお花をドライにしてリースをつくったり、キッチンで料理をしたり、自分の好きなことをやりたい!と思ってできる良い時間です」。

最近ではご主人が20代の頃に集めていたレコードを聞けるようにプレイヤーを購入されたとのこと。普段はCDの音楽を流しているそうですが、今はレコードも楽しむように。

 

この日はユーミンのレコードを。

お庭のお花を暮らしに添えて。

 


 

暮らしの変化

 

「前までは冬に外出すると、寒い家に戻るのか…と帰る足取りが重かったのですが、今では外出先から戻る時、早く家に帰りたいと思うようになりました。家がいちばん快適だからという安心感があって、家に入ると暖かくて幸せな気持ちになります」と奥様。
今では冬でも裸足で過ごしているとのこと。

 

「借りている家ではなく自分の家だからこそやりがいがある」と掃除や家事の時間も楽しい時間に。ご主人も窓ふきや掃除機かけなど、家のお手入れをされているそうで、おふたりで住まいを大事にされている様子がうかがえました。

 

階段の下の飾り棚。この下にはエアコンが設置されており、床下から暖める全館空調。

2階はロフトと収納スペースのみ。天井を少し低めに、1つの空間として設計することで冷暖房の効率もUP。

エアコンが設置されている小屋裏収納。

廊下と一体になったクローゼット。寝室からお風呂場まで動線を一直線に繋いでいます。

 


 

あとがき

 

この日は雨で、しっとりと落ち着いた庭を眺めながらの取材でした。
伺うたびに暮らしの豊かさを感じるK様邸。私もいつかはこんな暮らしをしたい!と思う1日でした。ありがとうございました!(広報:小林)